家内が青いボトルから何かご飯に振り掛けて食べていたので、それはなんだいと訊くと「XO醤」と言う。エックスオージャン。戦隊モノの赤色が中盤からパワーアップしたような名前のそれは、1980年代後半に香港で考案された、乾物が主原料の調味料らしい(Wikipedia)。
フライドオニオン、ローストナッツ、いりごま、ごま油など、単体でも十分に風味豊かであろう食材名が、原材料表記にずらりと並んでいる。温かいご飯に振り掛けてみると、湯気とともにいかにも美味しそうな香りが立ち昇ってくる。
ザクザクした食感の粗い顆粒からほとばしる塩気と旨み。おかず要らずの大将格。チキンエキス、干し貝柱、干しエビ、にんにく、かつお節。次から次へと押し寄せる豊かな香味に圧倒される。XOの名に相応しい、むしろちょっとやり過ぎじゃないのか？と思うくらい強烈な、ご飯の進む調味料だった。
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