唯一美味しくなかったのは王道家だった|日清 SUSURUも唸る家系の名店 王道家 豚骨醤油ラーメン

今年4月の新発売商品らしい。まずカップのパッケージ正面から得られる情報量の多さがすごい。SUSURUはラーメンYouTuber。王道家は家系ラーメンの店。王道家の店主は清水裕正。このカップ麺は豚骨醤油味。これぞ家系。白飯に合うぶっ濃い一杯。

ぶっ濃い…?

火山のように整形された麺の噴火口から湯を注げば、ボコボコと沸き立つような気泡が噴き上がる。期待を膨らませながら待つ5分。フタに貼り付いた鶏油(チーユ)の袋に描いてある、イラスト化された人物がSUSURU氏であると思われる。きっとラーメンのことが大好きな人なんだろう。好きこそものの上手なれというが、仕事となると大変なのだろうなと思う。知らんけど…。

フタを開けると赤茶色のスープ。濃厚さゆえか透明度は無く、麺がまったく見えなくて少々淋しい見栄え。鶏油を垂らしてかき混ぜると、箸に引っ掛かる麺に安堵する。突きほぐして持ち上げるも、やはりスープの量に対して麺量が少ない気がする。麺のスキューバダイビング状態。パッケージには「めん70g」と書いてありとりわけ少ないわけでもないようだが、1本1本が太めということと、器が深すぎるせいと考えられる。カップヌードルのサイズにすればいいのに。

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まずはスープをすする!凄くしょっぱい!塩っ気以外の濃厚さは無く、旨味も無く、ただただしょっぱい。なんだこりゃ?豚骨のコクも感じなければ、醤油の香味も無い。う〜ん…?気を取り直して麺をすする!ねじれた麺はこつんと硬い。表面はつるんとして、長めで、およそ家系ラーメンと聞いてイメージするものとはまったく異なる。麺からも塩気が出ているのか、しょっぱいスープが染みているのか、噛むほどに滲み出る塩味。ささやかな具材も驚くほどしょぼく、270円という価格と見合わせても、道理の通らないクオリティ。

総じて言うと、しょっぱいだけで美味しくないカップ麺。パッケージをあらためるとSUSURU氏の絵が横から「しょっぱい!うまい!しょっぱい!」と顔をのぞかせている。しょっぱさが白飯に合ってうまいと言うなら、ただ塩を振っても同じ事ではなかろうか。

日清のニュースリリースによると「再現度の高さにSUSURU氏が思わず唸った一杯」とのこと。日清はSUSURUを冠して商品を売り、SUSURUはパッケージで顔を売り、それで美味しくないのだから、このコラボにおいて割を食っているのはただ王道家だけだった。当然このカップ麺を食べて「店にも行ってみたい」などと思うことはない。だってまずいから。

これだけ名前を挙げておきながらSUSURU氏について全然知らないのも何だか申し訳ない気がしたので、チャンネル登録者数119万人、動画総再生回数が6億回超えという大人気YouTuberの、人気動画と最新動画を3本ずつ見た。

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