期待外れの連続|信玄食品 花椒香る痺れる辛さ麻辣鶏

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麻辣鶏(マーラードリ)と言う名前の、つまりは辛い味付けの鶏肉団子だ。セブンイレブンで発見した。原材料の鶏肉はブラジル産だそうだけれど、今ひとつ安心して良いのかよく分からない。「召し上がり方」として、パッケージの裏面のおよそ1/3の面積を使い、この食品がいかに危険なものかを訴えている。丸ごと口に含むと喉がつまり、レンジで温めると破裂する可能性があるらしい。ところで私はこれを温めて食べたいのだけれど、どう温めれば良いのかはよく分からない。また100g当たり210kcalと書いてあるけれど、内容量が「5包」なので全部食べたら何kcalなのかもよく分からない。

開封すると中からアサリの身ほどの大きさの、ひと粒ずつ真空パウチされた団子?が5個、転がり出てきた。これだけ?どおりで軽いはずだ、と思った。確か300円くらい支払ったと思うけれど、これがひと粒60円したと思うとやるせない気持ちがした。パウチの隙間に爪を差し込んで、慎重にめくって中身を取り出す。パウチから取り出した剥き身を眺めてみても、これが何なのかはよく分からない。煮凝りのようなゲルを纏った、茶色で冷たい肉片。これを口に放り込むのには、少しの勇気が必要だった。丸ごと口に含むと喉につまらせる危険もある。

予想外に柔らかく、歯の間でほろりと解れて散る鶏肉。外装にはいくらかの脅し文句が書いてあったけれど、大して辛くもないし、痺れもしない。塩気があるからツマミとしては機能するけれど、冷たいせいか、旨味も香りも今ひとつ感じられない。かと言って、残りのたった4粒を剥いて、皿に乗せてレンジにかけるのも気が乗らない。むしろ、そこまで手を掛けたら負けな気さえする。最初のひと粒を無事に飲み込んだ後、追っかけてキリンクラシックラガーを流し込むと、ささやかにクミンの残り香が感じられた。かなり繊細な風味なので、プレミアムモルツやスプリングバレーなど香りの強いビールと一緒に飲むことはお勧めしない。

この商品をもう一度買いたいと思う人間が居れば、彼らは信玄食品にとって何としても囲い込むべき最重要顧客だろう。そんな人間が地球上に存在するのかは、よく分からないけれど。

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