

小腹の空き始めた午後3時 ひと段落した仕事をデスクに置いて 近くのイオンをぶらり物色 賑やかしいパン売場の一角で ひときわ目を引いた「生どーなつ」 フジパンは何でも生と付ければいいと思っちゃいまいか 前面は透明のビニール張りに細い筆書きの商品名 ドーナツそのものを見せつけるようなパッケージに フジパンの自信が露われている ひとつ平らげるには多いか? まあ半分は持って帰ればいいか 僕はその自信作をレジへ運んだ 半ば投げやりに気の向くままに
ドーナツの表面を覆う砂糖衣(グレーズ) もうこれ以上は溶かせません!と言わんばかりに 砂糖の粉を吹いたツヤやかな光沢 シャリ感のある歯ざわり その容貌が連想させる通りの甘さは しかし不躾な添加物を感じさせない 自然で納得感のある砂糖由来の甘味 はちみつの風味はささやかに感じる程度 ほのかにシナモンめいた香りもある 歯切れが良いのにパサつかない生地はパンに近い印象 パクパクと食べ進められて結局 僕は丸々ひとつを平らげた こんなはずじゃなかったのに

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