サッポロ一番5食分の価値│みなみかわ製麺 つらら オホーツクの味噌ラーメン

木樽で3年も熟成させればもう少し味に深みが出そうなもんだが、意外に淡白な、あっさりめの味噌スープ。妻曰く、湯量はちゃんと量ったそうだが妙にだぶついている。寿司屋で出てくる赤出汁を湯で割った印象。私が味噌に求める味の濃厚さは無く、代わりにすっきりしたキレがある。端的に言うとシャバい。以前東京へ旅行した折、立ち食いそばが味気なくて「これが東日本か」と閉口したが、その時と同じ印象を受けた。なるほど日本を西と東に2分割すれば北海道もまた東日本か。

これ1袋でサッポロ一番みそラーメン5食パックよりも値段がする。その価値はどこにあるのか。袋の中には紙切れが入っていて、材料の味噌に関する薄ら寒い蘊蓄が書いてある。インスタント麺に店主もあるものか。何より酷いのは「2006年より5年間だけ営業した、今や幻のラーメン店 ゆうらく軒 の味をここにお届けします」いやまったく意味が解らない。「惜しまれながら閉業した」とかならまだ理解しよう。店を畳んで幻と謳われるのなら、かつて私が勤務中に店主が疾走した鳴尾の七福神物語などは、もはや奇跡の類だろう。

まあここまで色々と書いてきたが、最後に一言だけ記しておく。麺が絶妙においしくない。

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