シアワセニナリナサイ│セブンイレブン 玉子の旨み広がる 特製天津飯

昼飯をサッと手早く済ませたいという欲求が、コンビニのチルド中華という見える地雷を踏ませた。いや、それも言い訳か。とにかくこの時の私は冷静ではなかったのだ。会議続きで忙しかったということもある。店の高出力な電子レンジで加熱してもらい、帰宅するやビニールを剥いてスプーンで掬った。

サア

しょっぱさと酸っぱさと、異様な甘さのある餡。鶏がらのような出汁の味を始め、どこをどう味わっても嘘っぽいゲル。たとえれば酸っぱいみたらし団子。せめてトロトロしていて欲しい食感はローションの如くヌルヌル。万物どこかしらひとつ位は長所はあるものだが、この餡には不思議と見当たらない。強いて言えば色が濃くて綺麗。

シアワセニナリナサイ

ご飯が今ひとつ美味しくない。国産とあるがどこの米だろう?ねっちょりともち米みたいだ。これがコシヒカリなら、研ぎ過ぎている上に、炊飯時の水量を誤っている。そんなご飯に被さる玉子はスポンジケーキ、あるいは伊達巻の食感。あたたかさが逆に気持ち悪い。商品名で「玉子の旨み広がる」と何やらアピールしているが、自重してほしい。

シアワセニナリナサイ

餡、玉子、ご飯、その全部が絶妙に残念な仕上がり。ワンコインで手軽に買える天津飯だが、ワンコインを払う価値があると思うかどうかは己次第だ。これをウマイと言って食える人が羨ましい。この世の99.99%の食べ物を極上の味わいに感じられる舌を持っていて、それは幸せに違いないからだ。

シアワセニハナレナイ

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