もらって嬉しいミルク饅頭｜あみだ池大黒 大阪 もちまろ菓

甘くてまろやかな風味がおいしいミルク饅頭。白あんに乳製品を加えた“ミルク餡”を用いるこの西洋風の和菓子は、いまや珍しいものではない。

有名どころでは明月堂の「博多通りもん」、大阪にも青木松風庵の「月化粧」がある。しかし、近畿圏に住み日々大阪にも親しみながら「大阪もちまろ菓」は聞いたことが無かった。

それもそのはず、「もちまろ菓」はあみだ池大黒が2019年7月から売り出した、まだ歴史の浅い“新定番”のご当地お菓子らしい（月化粧は2010年5月〜）。

その味は素朴で美味しいミルク饅頭。当然ながら「月化粧」とよく似ている。明らかに異なる点としては、この「もちまろ菓」のほうが、文字通り食感がもちもちしている。ひしゃげた形をしていて、皮が厚く、餡よりも弾力のある皮を楽しむ…ような感じだ。

正直なところ、土産ものの和菓子は日常的に味わうものでもないから、食べ比べでもしないと今ひとつ違いは気にならない。ただ、もらって嬉しい、美味しいならそれでいいのが土産物じゃないか？と、熾烈な土産物市場に他人事を決め込んだ元日の午後でした。