


公式サイトによるとかつお節の香ばしさと濃厚な国産バターのコクと、粗挽き黒胡椒をきかせているという。想像に難くはない取り合わせだが、うまい具合に三角関係が成り立つものだろうか?少し迷ってから、手に取った。
まず封を切って茹でたてのパスタにかけるや、キッチンに膝から崩れ落ちた。湯気とともに立ち昇ってくるニオイがキツイ。クサッ!!と声に出た。バター香と言うにはあまりにもワザとらしく、同じ乳製品でも下手なブルーチーズを連想させるまがいもの。私の人間としての本能がこれを拒絶する。失敗した、と思った。
まあ、においはともあれ食べてみたら意外とイケるやんというパターンも考えられる。というより、もはやそれに賭けるしかない。淡い期待を抱きつつ、口呼吸でパスタを混ぜる。ソースと別添の小袋からたったひとつまみ分のコショウが出てきて、なぜか腹が立つ。
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口に含むと、クソ偽物バター臭の上に本来のバター香と、醤油と、かつお節の風味が重なってきて幾分かマシになる。しかし、バランスに問題がある。バターのコク以上に香り付けの役割を持たされた偽バターが、案の定かつお風味を殺している。風味の不均衡を塩気では処理しきれず、結局は醤油による和の印象操作をもって場を収める。
そして他の何ともマッチングできずに孤立した黒胡椒は、一方でこれを欠けば商品としてのアイデンティティを失ってしまうというまったく損な役割を担わされながらも、懸命に香辛料として主張するさまが涙を誘う。黒胡椒、おまえは悪くない。
どうしてこうなった?かつお節と、バターと、黒胡椒のバランスはこれが最善なのか?そんなはずはない。思うに諸悪の根源は、開発段階で「もっとバターがきいてるほうがいいんじゃないか」と意見した人物。あるいは、その逆を提案できない状況にあっただろう。
残った1人前については、少し躊躇ってから、ゴミ箱に投げた。

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