人生色々、プリンも色々|ケーキハウスアドレのプリンとグリコのプッチンプリン

奈良漬けを求めて訪れた道の駅かつらぎで、ひょいひょいひょいと10個ほど買い物かごへ放り込む先客を見かけ、ついつられて手に取ったケーキハウスアドレのプリン。まとめ買いしちゃうほど美味しいのか!?その値札を見てギョ。こんなに小さくて、一見何の変哲もないカップに入ったプリンが2個で454円とは、ギョギョ。原材料は牛乳、卵、グラニュー糖、バニラエッセンス。賞味期限は4日。なるほど確かに良さそうではある。息子と手をつないでレジに並びながら、しかし、変哲のあるカップというのもないだろうと、先の自分を少し笑う。

家にグリコのプッチンプリンがあったので食べ比べてみる。ちなみにプッチンプリンは3個入りで200円。1個あたりの値段はアドレのプリンのおよそ1/3。値段と量だけを見るとコスパの違いは歴然。

フタを開けて見た感じ、プッチンプリンのほうが一回り大きく、カラメル層も厚い。色はアドレのプリンのほうが落ち着いた風合い。プッチンプリンは極彩色なイエローで、暗いところで見ると発光すらしそうに思われる。

食感もまったく異なる。アドレのプリンはふんわり柔らかく口の中でとろけて、いかにも蒸し料理を感じさせる一方、プッチンプリンはプルンプルンのパツンパツンが歯の上でくだけて、そもそもプリン風のゼリーであることを再確認させる。

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味も、まるで比較にならない。
おいしいまずい以前に、まったく別物。

アドレのプリンはまず素材、牛乳と卵の自然な味がして、それから穏やかに広がる甘さが心地良い。カラメルに至るまで一切の雑味なく、胃に落ちるまでに溶けてしみ込みそうなきめ細かさを有する。

プッチンプリンは工業的でダイナミックな砂糖の甘さがガーン!と来て、人工的なクリームの風味がバーン!と押し寄せ、化学的な雑味がギラリ!と主張する。目の眩むような甘さが子供心を揺する。

それぞれにそれぞれの良い所があって、「どっちもあまくておいしい!」と喜ぶ子供たちの笑顔に学び、どちらもいいね!と言える度量を、我々大人が持って示さなければならないと、肝に銘じた。

子供たちが食べ終えたプッチンプリンのカップの底にプッチンするための突起を見つけて、変哲のあるカップあったわ、と、また先の自分を少し笑った。

●アドレのプリン 原材料
牛乳(国産)、全卵(奈良産)、グラニュー糖/バニラエッセンス(原材料の一部に卵・乳を含む)

●プッチンプリン 原材料
加糖練乳(国内製造)、砂糖、ローストシュガー、植物油脂、脱脂粉乳、生乳、バター、加糖卵黄、クリーム、濃縮にんじん汁、食塩、うるち米でん粉、こんにゃく粉、寒天/糊料(増粘多糖類)、香料、酸味料、(一部に卵・乳成分を含む)

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