若手醸造家を担いで打ち出した、
「YEBISU CREATIVE BREW」の第2弾。
なんでもヱビス初の副原料採用らしい。
新たな美味しさの可能性に挑む。
オレンジ香る、ヱビス オランジェ。
なるほど挑戦は可能性を生む。
しかし可能性はあくまで可能性であり、
成功が約束された挑戦など無いのだ。
PA、IPA、ホワイトビール、ヴァイツェン、
国内外の多様なビールが流通する昨今、
サッポロ ヱビスという枠の中で、
どれだけの挑戦ができるのだろうか。
期待に胸踊らせながら
ゆっくりとグラスに注ぎ、
じっくりと味わう。
?
柑橘はほのかに香る程度。
??
濃厚と言うにはライトな味わい。
???
ヱビスの上品さはあるが目新しさはない。
柑橘と聞いて連想する、ふくよかな香りのIPA。
口に含めていたくなる濃厚なクラフトビール。
オレンジそのものを使わずとも
ホップがフルーティに香り立つ市場で、
商品名に「Orange」と打ち出した割には
そのパンチはあまりにも弱い。
ヱビスブランドが逆に足枷となったか、
無限の広がりを思わせた大空は
天井に描かれた絵画だったようだ。
YEBISU CREATIVE BREW、
今回の挑戦は失敗に終わった。
第1弾ニューオリジンが偶然のヒットなのか、
若手醸造家の次回作に期待したい。
-- スポンサーリンク --