昭和から平成、令和の現在に至るまで
日本人の米食文化を彩り続ける
漆黒の神商品が存在する

塩気と風味の磯じまん(磯じまん:1930〜)
甘辛さのアラ!(ブンセン:1961〜)
醤油味のごはんですよ!(桃屋:1973〜)

第二次世界大戦ののち
国民が白米で腹を満たし始めると
それら三神は次々と頭角をあらわした

三神はその普遍的な美味しさと
圧倒的な供給量をもって
佃煮界に安定と発展をもたらし
人々は為す術なく白飯をかき込んだ

なかでもごはんですよ!は
江戸むらさきから継承した“のり平”戦略と
関東の巨大市場にも支えられ
頭ひとつ抜きん出る業界シェアを誇った

そんな新参の躍進を横目に
アラ!と磯じまんは伝統を守りながら
関西ローカルに深く根付き
すべからく食卓の真ん中に鎮座した

かくして三神たちは
日本の国を東西に二分し
それぞれの牙城を築き上げた

しかし営利企業である彼らの母体は
互いにその強大な力を牽制し合い
また惜しみなく切磋琢磨し
日々激動する勢力図の好転を目論んでいる

たとえばこの図のように
目を細めればうっすら〜と
何か特定できそうな比較をしたりする

そして202X年
海苔の佃煮業界において
永く保たれてきた暗黙の寡占は
一食即発の様相を呈している

きの●の山・たけの●の里戦争に学び
人々の無用な衝突を回避すべく
古都・奈良の辺境の地にて
ひとりの男が立ち上がる───

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はい、というわけで
磯じまんです

結論から言いますと
海苔の佃煮のなかでは
ぶっちゃけ一番好きかもしんない

海苔本来の風味を感じられて
タイトな塩気もマッハですし
白飯が進みマクリマクリスティです

アラ!よりも甘さが控えめで
ごはんですよ!みたく醤油勝ちでない

キレの良い後口が好印象で
味の付いた炊き込みご飯とか
焼き飯やトーストなんかにも合いそう
クセが無く、しかし個性は感じる

というわけで
三神のランク付けですが

1)磯じまん
2)アラ!
3)ごはんですよ!

いやあさすがは長兄といった所
さしずめ世紀末覇者ですな

異論は認めます

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#のりつくだ煮

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