


キムチの美山と言えば、半年前に食べた謎の乳酸菌入り「いちおしキムチ」を気に入っていた私は、このたびディスカウントスーパーサンディで見掛けたこちらの商品が、いちおしキムチの上位グレードにあたるのではと勘違いし、半ば盲目的に買ったのでした。しかしその実は 「尹家シリーズ」とかいうメイドイン韓国の別ライン商品であり、風味も味わいもまったく別物でした。そして捨てました。
というのも、サンディで買ってから子供のスイミングスクールを待つあいだ愛車の中に置いていたのですが、戻れば庫内には果てしない闇のニオイが立ち込めていたのです。文字通り「キムチ臭い」空気はかなり強烈でちょっとした騒ぎとなり、前に進むためには窓を全開にし、換気を余儀なくされました。原材料を見てもニラは記載されていないのですが、意図して増幅させたようなニラの香味が近しいと思いました。
食べてみた印象は割と普通で、漬かりは浅すぎず深すぎずシャキシャキとした食感があり、辛さもほどほど、旨味もそれなりで、尖った所はその強いニオイだけというコリアン白菜漬けでした。ご飯の供というよりは酒のつまみでした。しかし他の食材とあわせるには争いを避けて通れない、そんな予感がしました。
もしや運送中の事故等で隣接する商品が破損し、一度容器がキムチにまみれたのかと思って拭いてみましたが、とどまることを知らないキムチ臭は冷蔵庫の中で、すべての食料品にその移り香を重ねていました。無邪気に食べ物を取り出せぬ程、何もかも臭っていました。分かり合えた家族の愛したケーキさえも。償う事さえ出来ずに今日も痛みを抱き、キムチを打ち捨てるけれどもまだ明日は見えず…。勝利も敗北もないまま孤独なレースは続いています。
-- スポンサーリンク --
