マルちゃん ZUBAAAN！ 旨コク濃厚味噌
東洋水産がこの商品を3食パックで売り出す理由は自信のあらわれだと推察します。1袋の単価は確かマルちゃん正麺より高い設定です。私はいつも書きますが、パック売りは初心者の参入障壁を愚かしくも頑なに守ります。コンビニエンスストアの棚に並ぶ一際大きな袋に苛立ちさえ覚えます。しかし私が彼らの自信作を試さずにいられないのは、探求心が財布の口を容易く開くためです
スープは商標の通り濃厚です。出汁は複雑なのに不思議なまとまり感があります。そして味噌の香りと美味しさを存分に楽しめます。なるほど、うまいの一言です。麺はなめらかで弾力のあるもっちり麺です。とても力強く頼もしさすら感じます。たとえばこのスープにQTTAの麺を浸したなら、あなたはその絶望的なアンバランスさのあまり箸をへし折って4本にするでしょう。
マルちゃんZUBAAAN!は、スープ・麺ともに高い完成度を誇ります。1食130円どころか、その3倍を支払っても惜しいとは思わない仕上がりです。東洋水産の自信にも納得です。
ただ1点、この商品の素晴らしい出来映えは、そのどうしようもなくふざけた商品名のせいで台無しです。これが違った名前(もっと奇を衒わず上品な)ならば食後すぐにセブンイレブンの棚を空にしたでしょう。また彼らはマルちゃん正麺とシェアを争いたくないはずなのにマルちゃんと名乗るという挑戦をします。私には理解できない崇高な戦略か、もしくは下らない忖度がそこにあるようです。彼らのターゲットは私以外のどこかにあります。
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