国産ウイスキー(外国産)|ウィズワン 麻布ハイボール

デザインの昭和レトロっぽい力強さが目に留まってついパッケージ買いしたものの、麻布というウイスキーのことはよく知らない。まあとりあえず飲んでみようと。

ほんのりスモーキーな香りのいいハイボールで、キレがあってするする飲める。甘くないので食事にも合わせられる。スッキリとした軽やかさでゴクゴクいける。アルコールは7%とあるが、それ以上に酔いが回る気がする。先日飲んだ白州ハイボールのような感動や連想される風景といったものは特に無くて、特段に美味とは感じないが、端的で分かりやすく飲みやすいハイボールだった。

そこまでは良かった。

そのあといつものサッポロクラシックを流し込んでほろ酔い状態になり、しばらく経って落ち着いた頃、ズキズキと頭痛に見舞われた。安い洋酒を飲んだ時の反応だ。写真に撮った缶の写真を確かめる。何が入っていた?「●原材料:モルト、グレーン/炭酸 ●原料原産地名:国内製造(ウイスキー)」特に気になることはない。それよりも目についたのは「●販売者:株式会社ウィズワン ●製造者:株式会社チェリオ中部」「企画 アデプトリカー」この手の分業は胡散臭いと直感。

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スマホを取ってそれぞれ検索をかける。まず、この商品の公式サイトがヒットしない。販売者ウィズワンの企業サイトは実態が見えなさ過ぎて怖い。企画者アデプトリカーも見なかった事にしたいレベル。そのサイトに「麻布」の商品説明を発見。

ハイランド・スペイサイドの蒸留所でブレンドしシェリー樽で4年熟成したモルトをベースに、バーボン樽で3年熟成させたヘビーピートモルトを富士山の伏流水でパッティング。

https://auli.jp/product/

よく分からないが、つまり、スコットランド産のモルトと富士山麓の水を混ぜましたと。それ原料国内製造って言っていいのか?なお製造は山梨県の株式会社サン.フーズ。

さらにAmazonの商品ページに気になる説明書きを発見。

商品名の「麻布」は気品ある街並みと洗礼された大人の魅力に合う商品でありたいという思いを込めてつけられました。

この情報の出処は不明だが、商品登録時にどこかから引用はしているはずで、そうすると東京の麻布という街も関係がない。洗礼って(笑)

情報が出揃ってきたので要約する。

この麻布ハイボールという商品は、株式会社ウィズワンが株式会社アデプトリカーに企画させ、株式会社サン.フーズに水と混ぜさせたスコットランド産ウイスキーを、東京麻布には関係ないけど麻布と名付けて国産ウイスキーとして販売し、このたびハイボール化にあたって株式会社チェリオ中部に炭酸と混ぜさせましたと。

もう何が何やら。
福岡県産の松阪牛ラーメン食べた時を懐かしく思い出したが、あれよりもっと複雑だった。疲れた。

まあ、ただ、先の通り、味は特に悪くないと思うので、安ウイスキーでも気分良く酔える丈夫な身体の人は、あるいは存分に楽しめるドライなハイボールではなかろうか? と一応。おしまい。

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